資産形成

30年で2000万円を達成するには毎月いくら必要か?

2019年に話題になった「老後2000万円問題」
老後の生活に必要なお金が2000万円も足りないのか?
と不安になった方もいらしゃったかもしれません。

この記事では、
老後に不足するかもしれない2000万円を準備する場合、
「預貯金」と「株式投資」とで毎月いくら積み立てればよいのか検証していきます。

私は現在30代後半ですが、私が定年を迎えるころには70歳定年が当たり前に
なっていると思いますので、積み立て期間は30年としました。

シミュレーションには金融庁の「資産運用シミュレーション」の「毎月いくら積立てる?」を用いました。
金融庁_資産運用シミュレーション

金融庁 資産運用シミュレーション



まずは、
預貯金の場合

現在、メガバンクの普通預金金利やゆうちょ銀行の通常貯金金利は 年0.001%
金利年0.001%で30年積み立てて2000万円を目標としたシミュレーション結果は、

  • 毎月積立金額 55,547円
  • 元本 1999.7万円
  • 運用収益 0.3万円

毎月約5.5万円の積み立てだと何とかなりそうな気もしますが、これはあくまで老後資金のみ。

GIN -銀-
GIN -銀-
子供の教育資金は別途積み立てる必要があることを考えると老後資金のためだけに月5.5万円は厳しいかも…

しかも、運用収益 0.3万円て...
30年も積み立てて3000円は何とも悲しくなります。


気を取り直して、次に、株式投資の場合

株式投資と言っても、数多くの投資対象がありますが、30年という比較的長期の積み立て
期間がありますので、今回は「全世界株式」を対象にしたいと思います。
過去10~30年を振り返ると全世界株式の年率平均利回りは 約8%
今回の検証では、少し低めに見積もって利回り5%としました。
年率利回り5%で30年積み立てて2000万円を目標としたシミュレーション結果は、

  • 毎月積立金額 24,031円
  • 元本 865.1万円
  • 運用収益 1134.9万円

預貯金の場合と比べると、毎月必要な積立金額は半分以下となりました。
しかも、運用収益が1135万円と元本よりも多くなっています。

GIN -銀-
GIN -銀-
これなら、子供の教育資金と並行して積み立てていけるかも。



今回は、「預貯金」と「全世界株式投資」で2000万円を準備するシミュレーションをしました。
毎月の積み立て金額は

  • 預貯金:55,547円
  • 全世界株式:24,031円

運用収益は

  • 預貯金:0.3万円
  • 全世界株式:1134.9万円

となりました。
今後も続くであろう超低金利と30年後インフレにより「円」の価値が減るかもしれないことを
考えると預貯金だけでの資産形成は難しいと言えそうです。
30年という期間を考えれば、全世界株式投資でも元本割れのリスクを低く抑えることができると
思われるので、資産形成の大きな柱として考えたいと思います。

ではまた。